Monthly Column マンスリーコラム
「働く」ことは生きるための柱
皆さんは日々過ごす中で、「働く」ということについてじっくり考えたことはありますか?
忙しく過ごしているとそんなことなど考える暇もなく、毎日様々なミッションを抱えながら仕事をされているかもしれません。
今回は私が「働く」ことについて、日々考えていることをお話させていただきます。
申し遅れましたが、私はキャリアコンサルタントの藤澤と申します。職業訓練校やパソコン教室の講師をしております。
私の「働く」ことの原点
私が最初に「働く」ことを始めたのは、18歳の頃でした。「自分にかかる費用は自分で稼ぐのだ」という意識が根付いたスタート地点になります。
その頃私は、高校の3年をはみ出し、高校4年生の春を迎える頃でした。ここで余計な前置きですが、当時は盗んだバイクで走り出すような素行、だったわけではございません。現在とのギャップはなく、眼鏡を掛け三つ編みを揺らす、ぽやんとした高校生でした。
そんな時期に母に言われた言葉があります。それは「もう保護する歳は終わったので、今後の授業料やかかる費用は一切出しません」と宣言するものでした。
まさに「ガーン!」という効果音が私の頭の中に響き渡りました。しかし母からは「この意思は頑なである」という圧が放たれていたのでした。
私は少々やさぐれながらも、早々にアルバイト先を探すことになりました。
アルバイトを始めて1か月、初めてのお給料が入りました。自分だけの銀行口座、たどたどしく操作するATM、お札の束。自然と口元は綻び、嬉しさを隠せませんでした。
そのお給料を抱えて、自分で高校の事務室へ授業料を払いに行きました。これが「働く」ということを体感したターニングポイントです。
それから卒業までの2年間(高校は20歳で無事卒業しました)、毎月自分のお給料から授業料を払い続けました。その他に必要な費用も含め、家族に負担をかけることが無くなったこともまた、喜びに変わりました。
この体験が私の奥深く根付き、「働く」ことの意義や喜び、そして「自身の生計を自分で保つ」ことの礎となったと思います。
「働く」柱を丈夫に育てていくために
現在は冒頭でお話したように、「働く」ことに携わる仕事をさせていただいております。職業訓練校で求職者の方と関わり、日々「働く」ことが生きる上での欠かせない柱であると感じています。
仕事が無いというだけで簡単に心細さや不安は押し寄せ、心の余裕もなくなってしまいます。そんな脆さを持った私たちだから、生涯を通じて「働く」ことを柱に生きていく必要があるではないかと考えています。
自分自身のため、守るべきもののため、譲れない大切な時間を確保するため。
それらを保つための「働く」という丈夫な柱を築いてほしい。そんな思いで、講師として、キャリアコンサルタントとして、求職者の方へ向き合っています。
そして、誰かの柱が折れそうになった時には支えとなり、生き活きと豊かな時間を過ごせる方がひとりでも増えていくように、この先の時代も「キャリアコンサルタント」の存在が必要なのだと感じています。
私自身も日々ドタバタと働きながら、まだまだ未熟な自身の柱を丈夫にしていきたい。そして安心感のある「支える人」になっていきたい。
その思いを胸に邁進しています。

藤澤夏奈
【保有資格】
・国家資格キャリアコンサルタント
・Word文書処理技能認定試験2級
・Excel表計算処理技能認定試験2級
・PowerPointプレゼンテーション技能認定試験初級
・コミュニケーション検定初級