Monthly Column マンスリーコラム

2026年3月号

“働く楽しさ”を伝え続けていきたい〜キャリアコンサルタントとして

キャリアコンサルタントになったきっかけ

東日本大震災の前後、私は人材育成の事業に携わっていました。当時は仕事と子育ての両立に悩み、毎日をこなすだけで精一杯。

それでも、研修生たちが成長していく姿に触れるたびに、「人の変化に寄り添う仕事って、なんて尊いんだろう」と心が動かされました。

その経験が、キャリアコンサルタントの資格取得へと私を後押ししました。

いわてキャリコンがつないでくれたご縁

資格を取得した後、いわてキャリアコンサルタント研究会に参加したことで、私の視野は一気に広がりました。

キャリア教育の講師として経験を積ませてもらったことや、ジョブ・カード作成支援事業への転職の機会もいただきました。

研究会での学びとご縁がなければ、今の私はいないと言っても過言ではありません。人生は、何かのきっかけや誰かとの出会いで大きく変わることがあります。

私にとっての“きっかけ”のひとつは、まぎれもなく「いわてキャリコン」でした。

名古屋での“二刀流”

今は岩手を離れ、名古屋市立中学校でキャリアコンサルタント(キャリアナビゲーター)として働きながら、キャリアコンサルタント養成講座のサブ講師としても活動しています。

いわば“二刀流”の働き方です。

中学生にはよく「何のために働くの」と問いかけます。自分のため?家族のため?生活のため?お金のため?でも、それは同時に“社会のため”でもあるよね!と話します。

そして結局は、自分自身の成長にもつながっているよね!?と続けます。

私自身も長い間、「自分と息子の生活のため、お金のために働いている」と思っていました。

けれど振り返ると、それは目の前の誰かのためであり、社会のためであり、そして何より私自身の成長のためでもあったのだと気づきます。

息子が教えてくれた多様な価値観

いわてキャリコンと出会った頃、まだ小さかった息子は、今では二十歳になりました。

「やりたいことはない」「勉強は嫌い。でも働きたくないから大学に行く方がマシ」そんなことを言っています。

昔の私なら、「何を言っているの」と怒っていたかもしれません。でも、キャリアコンサルタントとして生きてきた10数年が、私の見方を変えました。

「そんな生き方もある」「これがこの子の選択」そう思えるようになり、息子の考えを尊重できるようになっていました。

キャリアコンサルタントは“資格”ではなく“生き方”

キャリアという言葉には、仕事だけでなく人生そのものという広い意味があります。

そしてキャリアコンサルタントという仕事もまた、“資格”ではなく“生き方”そのものだと感じています。

学び続けた時間も、仕事としての経験も、子育ての悩みも、迷いも、選び直しも。そのすべてが糧となり、誰かの力になり、そしてまた自分の力にもなっていく。

働くって楽しいよ、と言動で伝えられる人であり続けたいと思っています。

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三角 香(みすみ かおり)

▷保有資格
国家資格2級キャリアコンサルティング技能士 
国家資格キャリアコンサルタント
国家資格2級ファイナンシャルプランニング技能士
メンタルヘルスマネジメントⅡ種
アンガーマネジメントファシリテーター
アスリートキャリアコーディネーター
温泉ソムリエ

▷講師経験
中高生向けキャリア教育、リケジョプログラム、 アンガーマネジメント、 コミュニケーション、メンタルヘルス、 ワークライフバランス、 アンコンシャス・バイアス、 男女共同参画、女性のキャリア、デートDV、ひとり親支援、 LGBTQ、ジョブ・カード作成