Monthly Column マンスリーコラム
偶然を味方にするキャリア〜「計画された偶発性」が導いた私の歩み
はじめまして、いわてキャリアコンサルタント研究会の菊池美津子と申します。
振り返れば私のキャリアは、思い描いた計画どおりに進んだものではありませんでした。むしろ予想もしなかった出来事に導かれ、その出来事の一つひとつが今につながっていると感じています。
クランボルツの「計画された偶発性理論」が示すように、キャリアは偶然の出来事を前向きに活かすことで広がっていく―まさにそれを体現した道のりでした。
約20年前、私はパソコン教室のインストラクターとして働いていました。教えることが好きで、学ぶ楽しさを共有できるこの仕事は私にとって大きなやりがいでした。
しかし、仕事と子育てや家事との両立が難しく、スキルアップの勉強も重なって体調を崩してしまいました。そこで私は、一度この仕事から離れ、育児と両立しやすい別のパート勤務を選択しました。当時は「好きな仕事を手放す悔しさ」もありましたが、それも必要な決断だったと思います。
時がたち、今度は母の介護のために盛岡から花巻の実家へ戻ることになりました。再就職を目指し、介護と仕事の両立を考えながらハローワークに通い始めたある日、ふと職業訓練のポスターが目にとまりました。
これが、クランボルツ理論でいう「偶然の出来事」です。この「偶然の出来事」を捉え、私は“やってみよう”と行動しました。すると20年ぶりのWord・Excel・PowerPointの学びは驚くほど楽しく、「またインストラクターをやりたい」という思いが自然と湧き上がって来たのでした。
ちょうどその頃、現在お世話になっている会社の求人が出ていました。応募し採用された時、提案された仕事はパソコンのインストラクターではなく「職業訓練の講師」。正直自信はありませんでしたが、思い切って挑戦することにしました。この選択もまた、偶然を前向きに受け止めた結果でした。挑戦してみたからこそ学びが広がり、私自身大きく成長できました。
その後キャリアコンサルタント資格の取得にも挑戦し、2度の不合格を経てようやく合格できたのも、仲間や先輩方の支えがあったからです。今こうしてキャリアコンサルタントとして働けているのは、上司や先輩の温かい励まし、環境に恵まれた“偶然”の積み重ねの結果だと思っています。
クランボルツは、偶然をキャリアの味方にするための「行動特性」として、「好奇心・持続性・柔軟性・楽観性・冒険心」を挙げています。私の歩みを振り返ると、完璧ではなくても、この行動特性のどれかを少しずつ持ちながら行動してきたことに気づきます。
読者のみなさまにも、思いがけず目の前に現れた出来事を恐れずに掴みにいっていただきたいと思います。偶然は、受け止め方次第でキャリアを切り開く大きなチャンスになります。
これからも私はキャリアコンサルタントとして、クライエントの“偶然を活かす力”を支えられる存在でありたいと思っています。

菊池美津子
【保有資格】
国家資格キャリアコンサルタント
情報処理技術者試験ITパスポート
MOS Word 365 Expert
MOS Excel 2019 Expert
Word文書処理技能認定試験1級
Excel表計算処理技能認定試験1級
PowerPointプレゼンテーション技能認定試験上級
メンタルヘルス・マネジメントⅢ種
コミュニケーション検定初級
秘書検定2級他多数(趣味資格取得なのでまだまだ増加中)